1ケースとして参考になれば幸いです
わたしは30代でうつ病を発症し精神科を受診、のちに発達障害(自閉スペクトラム症)と診断を受け障害者手帳を取得しました。今は、障害者手帳保持者が応募できる障害者雇用を利用して企業に勤め数年になります。
今回は、これから障害者雇用での就職を考えている方や、障害者雇用で現在勤めている方に、1ケースとして、わたしのいまの現状・体感を共有できればと思います。
仕事内容とサポートについて
仕事内容は、各業務のサポートです。
部門内下請けといった感じで、各チームの業務の下準備等を請け負っています。各種申請やスケジュール調整、データ集計、文書作成などです。英語を使う仕事は3割ほどです(文字でのやり取りなのでほぼDeepLを使っていますが…)。
私の場合は、ジョブコーチ(職場適応援助者)のサポートはいただいておりません。
ジョブコーチとは、障害者と会社の間に立ち、障害のある人が仕事に適応できるように、支援をおこなう人です。
理由は、……申し上げにくいのですが、どこかかえって負担に感じてしまったからです💦。。そこまで信用?できる方、相談できる方に出会えていないというところもあります。(支援者にすら繋がれないところが自分の最大の障害である気もしますが…)。
ですが、最近、障害者雇用の転職について相談させていただいた方が、初めてこの方は今までと少し違うかも……と思われ、勝手に期待しすぎないように気をつけつつ、丁寧にコミュニケーションをして、関係構築できれば…と思っているところです。。
障害者雇用については、誰にでも気軽に聞けるものではなく、主治医も就職事情については専門家ではありませんので、就労面で相談できる方を何名か持てるととても心強いと思います。
わたしもエネルギーがあるときに地域の福祉課、就労支援機関、民間の就労支援事業所のHPやSNS等を通して情報収集し、ときに連絡をしてみたり、足を運んだりしています。
障害者雇用人の人間関係について
障害者雇用に対して、最初はなんてすばらしい制度なんだ・・・😢と感謝の気持ちでいっぱいでしたが、今は感謝の気持ちはもちろん多分にありますが、現実も見えてきて、いつか卒業???という選択肢も選べるように、(自分が生きられる方法を見つけて)目標を定めスキルを身に付けていきたいと思っています。
人間関係は、、「わたしが障害者雇用と分かるとこんなに態度が変わるんだ」と驚いたことは結構あります。
でも、仕方がないと思います。
自分が発達障害の診断を受け、積極的に情報にあたり詳しくなっていくと、これぐらい知っていて当たり前、精神科受診も普通のことのような感覚になっていきがちですが、世間では発達障害も障害者も精神科も自分とは遠い他人事の話であり、どこか腫れ物に触る感覚だということを忘れないようにした方が「ズレ」が生じないかと思います。
(差別的に聞こえてしまうことは全く本意ではありませんが)障害に対する一般の人の感覚(驚いてしまうこと)を忘れずに行動することがうまくなじむコツかもしれません。
会社の人は、人事であっても障害者雇用の担当者ですらあっても、ほぼ普通の一般の人の理解と変わらないと、わたしは思っています。変に多少の知識がある人がネットにあふれている「発達障害」や「自閉スペクトラム症」の特性をそのままわたしに当てはめるようなことはマイナスでしかないので、障害名は入社以来口外していません。
社内で発達障害をオープンにしている人に会ったことはありません。いらっしゃれば、ぜひお話してみたいですが。。以上がわたしの1ケースです。皆さんはどのように働かれているのだろう?? わたしも知りたいですね。。