【人間関係・社会の基本ルール】を知っていますか?
(共同体を維持するため・不和が生じないように)時・場所・立場に相応しい態度をとりましょう(とらないと、排除されます/うまくいきません)
ネットニュースなどで「新入社員の驚きの行動」や「モンスター新人」といった記事を目にします。「『やる気がないなら帰れ!』と言われて本当に帰った」とか「メモしろと言われてスマホにメモした」とか。中には問題とされている新入社員の方に共感するものもあったりします。
ですが、【人間関係・社会のルール】よりもそうした合理的・個人主義的考えを採用する者は、排除されます。(無礼・同じルールを共有できない者とされそのコミュニティで)生きていけません。
あなたが社会の枠などひとっ飛びの天才・秀才・ツワモノの場合はこの話は無視してください💦
初めて入った会社で入社後まもなく「今問題だと思っていることは?」等、会社の改善点を記入するアンケートを書く機会がありました。まだ発達障害というものを知らず、自覚もなかった(自分にも他人にもある意味危険な人物であった)私は、一番下の立場でありながら、「正直に」「オブラートに包まず」記入し、その後の上司との面接で「いや、本当にそうなんだよね…(でもね…(勘弁してくれよ)」と困らせ(嫌われ/面倒くさい認定され)ました。
社会人生活を通して、この他者(多くは善人)の「曇った・疲れた・うんざりした表情」に何度も出くわすことで、発達障害の自覚を持つようになりました。
失敗と観察により【ルール】に気づく
一番下の立場の人は、その立場に相応しいふるまいをすることが【ルール】であるところ、立場をわきまえない、謙虚さに欠ける相応しくないコメントを宣い、社会人最初一歩目で早くもNG(失格)の烙印を押されました。
ひとりに嫌われる/避けられるとだいたい全員に嫌われ/避けられます。
皆損はしたくない(評価・お給料下げたくない)ですし、不和を生じさせる人間は自分の日々の態度/努力を否定するような不愉快な存在でもあります。愚かで、面倒くさく得しない人間に関わりたいわけがないですよね。
距離を置かれ、会議で意見を求められたから答えるような時には、「おっ、『●●(私の名前)節』(目を合わせ合って苦笑)」という感じになりました。
教訓:「人と屛風は直ぐには立たず」です
屏風は立たなければ役に立たない=機能しない=仕事ができない。
「本当のこと、正しい(かもしれない)ことでも、立たなければ、支持されて、実行できなければ、機能しない、仕事させてもらえないんだ」と思い知った排除された若かりし頃の経験です(自業自得)。。
【謙虚な視点を忘れるな】自分がいさせていただいていることへの感謝とその環境を尊重しよう
「発達障害者は空気が読めない」と言われる所以は、①【人間関係・社会のルール】をそもそも知らないこと、そして②使うことがヘタだからだと思います。
ASDの私は、人間関係構築能力がもともとないうえに、幼少期より友人がいなかったことから育む機会も逸しており、その能力が低いです。
社会人になり、人と関わるようになり、失敗と観察(&読書やネット掲示板)より①を知ったものの、②は今もハードルを感じています。
ASDの人は、その特性である「こだわり」や「正直さ」のためか、会社では社員としての顔、家では娘としての顔、友人としての顔、恋人としての顔と、相応の顔を使い分けるのをルールとして理解はできても、どこか嘘や不誠実さを感じ抵抗を覚える方もいるかもしれません。
空気を読む=「時・場所・立場に相応しい態度」を都度判断し、決定・調整しなければならないことは、(とてもその能力に長けた人もいますが)ふつうの人にとっても難しく努力や労力のいることですから、能力の低い後ろ向きの者が上手にこなすことは困難です。
ライフハックとして無難なのは、だまってニコニコ頷くや、イエスマンです。
排除されてはおしまいですから、自分の「こだわり」よりもまずは生き延びることを優先しましょう。(ですが、相手の求めるもの/好みと齟齬した場合、評価は下がり得るし、あまりにも自分の本意とかけ離れている嘘を演じることは自分への負担が大きく続かないこともあり万全の策ではありません。)
正論厨のようですが、人間関係で失敗しないために、まず心に刻みたいのは、自分がその場に存在できていることへの感謝とそうして自分を受け入れてくれている環境(周りの人)を尊重する気持ちだと思います。
謙虚さを忘れずに、自分が今いさせていただいていることに、会社や、周りの人に感謝して、その環境を尊重したうえでのふるまいを選択できるとよい、、と思っています。
ジョンレノンも「And, in the end, the love you take/ is equal to the love you make.」と言っていますね!