働きやすいかどうかは上司が9割?
障害者雇用に限らず、会社員にとって、上司との付き合い方は大切ですよね。
仕事への意識、価値観、姿勢、進め方の合う合わないで、毎日が天国にも地獄にもなり得ます。
どうしても毎日接触しますから、心身の調子はもちろん、仕事の割り当てや出世・お給料といった会社生活(しいては人生)を大きく左右します。。
上司に言わせれば部下ガチャなのですが、ほ ん と う、上司ガチャ、大きすぎます泣。。
私はASDで、医学的にCommunication Disorder/コミュ障と診断を受けているのですが、対応スキル「礼儀正しい」のみでは対応しきれない人間社会の「難しさ」を日々刻々と(毎日あらゆる場面で目が回るほど)感じています💦
皆が皆「正しい」ふるまいをしてくれると楽ですが、「正しい」は人によって違いますし、誰でもいつも「正しい」とは限りません。そうしたことに対応すること=人と接することの難しさ、負担からついつい人との関わりを避けてしまいます。。(併せて、もともと「人と関わりたい」関わりがなくて「寂しい」という気持ちも平均よりかなり薄いと思われます。)
ですが、世間で生きられるレベルの「対人スキル」は必須ですので、世間の人の考え方を知り、必ず身に付けましょう…!
上司が変わり別の会社に入ったかのように世界が変わった
はじめて障害者雇用で就職して、今年も無事夏を迎えましたが、外資系企業だからでしょうか?人の出入りが少なくなく、これまで直属の上司が3回変わっています。
結論から言うと、同じ職場、同じ業務なのに、3人目の上司で天国から地獄に様変わりしました🌋。
いろいろなチームから切り出された業務を請け負っているのですが、一つの業務が繫忙期で急ぎ対応でもあったため必死で対応していたところ、問題の3人目の上司が不機嫌な様子で私が「サボっている」と疑い、イライラをぶつけてきました。
サボっている扱いをされたのは一般雇用の時も含めて初めてで、正直一生懸命業務に取り組んでいただけに、とても傷つきました。今までと同じ対応をしても相手の気分や性格によってあらぬ濡れ衣を着せられてしまうのだと驚きショックでした。その後の対応・業務を続ける中での観察結果より、この人の下で働きたくないと強く思いました。
私はCommunication Disorderで人とつながることができず「世渡り力」が著しく低いですが、事務作業が特別遅かったりミスが多かったりするという特性はありません。(過去の経験からASDが陥りがちな”こだわって”遅くなるといったことも起こらないよう注意しています。)
時に業務量が増えたり、大変なことはあれど人間関係(上司・同僚・取引先)含め順調だった仕事生活が、同じ会社とは思えないほどにガラリと変わりました。
【結論を急がない】日頃の行い+多くの目+相談→状況改善
理不尽な上司の疑い・感情的な態度&言葉(←特にこれが嫌です)・(同じ業務をやっていてこれまではなくて問題がなかった作業=)上司が安心するためだけの作業は、正直とても負担でしたが、長年生きてきた経験から心で般若心経を唱え、「大人のふるまい」(立場のとおり下手に、事を荒立てず、紳士淑女の対応)に徹しました。
私の困ったときの対応は以下の通りです。
① 落ち着く(焦ったり、感情的にならない。「理性」の量を増やす)
② 観察する(観察対象:自分の心の状態・相手・周りの人)
③ 紳士淑女の姿勢でしかるべき第3者に相談する(相談するときのポイント:決して悪口にならない、誰かを攻撃・非難しないこと)
耐えながらも(必要に応じて主治医や支援員に相談してくださいね)、対応を重ね、観察しつづけると、その上司の特徴がわかってきます。
得てして言葉にするにもがっかりするような内容です。(自分のことは棚に上げてなんですが💦)
上司は神様ではありません。自分の3.4.5倍の給与を得ている一人間です。お給料分の人間であってほしいものですが、そうでなくても仕方がありません。この世界は不完全で「理不尽」であることを受け入れましょう。
また、自分の「期待」に気づきましょう。そんなふつうの一人間にあなたは神様に対するような期待をしていませんか?しかも、きちんと伝えたわけでもないのに、魔法のように自分の悩み・願望を汲み取ってもらって希望通りに改善してもらおうとしていませんか?
と、自分との対話を通して、諦念・寛容・謙虚、あらゆる視点をとりこみ現状を理解します。。
私はASD特性に起因した若かりし頃の失敗経験からか、人の理解を得ること、信用してもらうことに強い苦手意識を感じていますが、会社で障害者雇用の人が、社会で障害者が信用してもらうには、3・4・5倍の努力が必要と感じています。(一個人の考えです。)
ですから、人に伝えるまでに、相談するまでには慎重に、焦らず、観察を続け自分の考え、伝え方をよく整理します(場合によっては主治医に意見を聞きます)。
上司が不機嫌になるのを恐れながら業務をすること数か月、帰り道に涙がこぼれて止まらなかったり、何もしていない時でもとにかく涙が出てくる状況になり、これは本当に危ないかもと鬱の兆候を感じ、紳士淑女の対応(=敵を作らない、できるだけ誰も困らせない)で、数か月自分なりに工夫して対応したが今も困っているので相談できないかと相談窓口にメールで相談しました。
(口頭でうまく伝えられる方は、メールに詳細は記さず、口頭でお伝えしたほうがよいかもしれません。誰に転送されるか分からないので)
相談後は、裏で共有され各担当者が動いているのがわかり、それはそれで大変苦痛でした。。「ああ、もういられなくなるのかな」「ふつうの人はこういうことしないのかな、どうすればよかったのだろう」と暗い気持ちの日々が続きました。(が、もちろん業務は誠実に取り組みました)
で、今ですが、異動はできていないのですが、複数の上層部の方の中には味方になってくれた方もいるのかな?という印象で、それはとても有難くまた別の涙が流れるところですが、ひとまず涙が出てしまうほどつらい症状は消え、鬱には陥らず、淡々と業務が続けられています。
(ただし、その後もいろいろなことがあり、冷静な観察を経て、今の会社員生活にますます諦念に達するに至りました😅)
私のはじめての障害者雇用in外資のハネムーン期は終わりました!
さて、今回はだらだらとまとまりなく書いてしまい恐縮ですが、まとめたいと思います。
① 上司ガチャは絶大なので、入社時に苦手なタイプや状況、やりやすいタイプを伝えておく
② 結論を急がない。嫌だなと思っても良くなる場合もあるので、焦って結論(一対一で向き合う・退職等)を出さず、しばし冷静に工夫して業務を続け観察しつつ、主治医等会社外の人に相談する
③ 上司本人に直接言わない。一対一のクローズな環境は絶対NG。日頃から自分の仕事ぶり含め、周りの人の目が届くようにする。コツコツと信用を得ておく。相談は誰にとっても面倒・負担なので、できるだけ重くならないように負担にならないように表現・伝え方に工夫して相談窓口に相談する。(会社外の人(主治医や支援員等)の力を場合によっては借りる)
④ 日頃から挨拶・御礼・身だしなみ等礼儀正しくふるまう。淡々と業務に精進する
苦手な人の「いいところ」を見つけるのも大切ですが、やっぱり嫌なものは嫌と言う場合も(お互いさまで)あります。
言えるチャンスがあるときに(キャリア相談やアンケート等)別の業務に興味があります!等前向きな理由で異動を申し出るのもよさそうです!
あとは、転職とか副業に目を向け「次に向けて頑張る」でしょうか。。
国破れてならぬ夢破れて山河ありの心境です。やっぱり勝手に「期待」していたな…と反省しています^^;