働いてみて感じたこと3つ
はじめて障害者雇用を経験して、感じていることを3つ共有します。
1. やさしい
単純な感想ですが、これまで経験した一般枠での職場よりも人が「優しい」、かつ、要求が「易しい」です。業界も職種もぜんぜん違う一般雇用との比較なので、障害者雇用の感想としてどこまで参考になるかは分かりませんが、攻めてきたり、責めてきたりする人は今のところいません。ビクビク怯えながら…心を殺して…💀という毎日ではありません(以前の職場はそうで、やっと休みになった年末、夜中に倒れて救急車で運ばれました…🚑)。
2. 先進的
これまで一般枠で家族経営の小さな会社から上場企業まで複数勤めたのですが、社員教育として障害者雇用(ダイバーシティ&インクルージョン)について学んだことはありませんでした。D&Iに力を入れている「先進的」な企業のほうが、「心理的安心感」の高い環境が望めて、メンタル面でとても助かると思います。
3. やりがい・お金は過度に期待しない
障害者雇用に限らず、完璧な待遇の理想の仕事✨というのはあり得ませんので、ここは要相談だと思います。私はたとえ短期間は頑張ることができたとしても、必ず心身ともにダウンしてしまうので、自分も周りの人も苦しまないように、働き続けられて、生活できるお給料がいただけることは、それは本当に十分に有難いと思っています。
仕事内容 ≦ お給料 ≦ 持続可能に生きながらえる
仕事内容は、一般枠の社員の方の「サポート」という感じです。
私は、ASDよろしく「こだわって」我を出して「頑張る(我を張る)」と大失敗する人間なので、平和に持続可能に生きながらえるには、この働き方が本当に有難く、自分にとってよいのだと思います。
お給料は、障害者雇用の場合低いというイメージがあるかと思いますが、私の場合は、外資系=仕事内容に対して賃金が発生するジョブ型雇用という考え・風土であるからか、面接時にこれまでの給与を聞かれ、あまりにも低くならないように考慮いただけたようです。
発達障害の人はお金に疎い・管理が苦手と言われますが、恥ずかしながら私も無頓着なところがあり、感覚がズレているかもしれないですが、今のところとても少ないということはありません。幸か不幸か交際費も0円ですし、物欲もあまりないので十分に細々と今のところ生活できています。
ライフハック:仕事に生きがいを求めない
精神科医の泉谷閑示先生の書かれた『仕事なんか生きがいにするな』という本をご存じですか? 私はこの本が大好きなのですが、まさにタイトルの通りだと思います。
仕事は仕事。それ以上でもそれ以下でもなく、自分に合った働き方で生きていければ、それで十分に有難いと思います。
発達障害の方で、会社員が合わずフリーランスで活躍されている方もいらっしゃいますね。
私もゆくゆくはと思うところはありますが、今のところは、現在勤めているようなグローバル企業に勤める生態系ピラミッドの上の方の方々のふるまい、働き方、生き方を間近で学びたいこともあり、ぎりぎり会社員として働いていきたいと思っています。。
……正直、たま~に、疎外感や情けなさ?みたいなものを感じてしまうこともあるのですが、一般枠の仕事が務まらず、それでも自分でなんとか生きる道として選んだわけですし、仕事だけでその人の価値が決まるわけではないのだから、、、などなど時に葛藤もしつつ、でも、99%障害者雇用を利用させていただいて、本当によかったと思っています(この先どうなるかまだまだ不安ですが…💦)。