しごと

障害者雇用について① 障害者手帳を取得する

発達障害女子_障害者雇用_アイキャッチ

「障害者雇用」って何ですか?

わたしは大学卒業後、一般枠で複数の会社に就労しましたが、うつ病で休職。発達障害の診断とうつ病の寛解を経て、今回はじめて障害者雇用枠で就労しています。

そもそも「障害者雇用枠」「一般枠」って何ですか❓ という方もいらっしゃいますよね。

発達まち子

わたしも恐れながら当事者になるまで知らなかったのですが、企業による採用で、障がいのある方向けの採用を「障害者枠」、障がい者以外の方向けの採用を「一般枠」といいます。

日本には「障害者雇用促進法」という法律があり、一定数の従業員を雇っている企業は、国が決めた割合で障がい者を雇用する義務があるのですね(詳しくはこちらをご参照ください)。

「障害者枠」には、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っている方が応募できますので、障害者枠に応募するには、まず障害者手帳を取得する必要があります。

発達障害者の場合は、「精神障害者保健福祉手帳」です。

手帳を取得する方法

手帳を取得するには、市区町村の担当窓口で申請します。詳しくは、こちらをご確認ください。

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自分の場合は、正直人生の絶望期であったこともあり💦、申請から取得までの記憶があまりないのですが、淡々と役所と病院を往復し書類を提出し、手帳を交付いただいたように思います。

記憶がぼんやりしてしまうのも、どこか他人事のような書きぶりになるのも、自分が障害者であることを受け入れることは、名状しがたい負荷のかかることだからだと思います。

でも、生きるために必要な選択で、今そうしたステップがあって障害者枠で就労することができていて、とても助かっています。その道を選んだ自分に、助けてくださった医師、役所の方、認定してくださった方、就労までサポートしてくださった方、この国の福祉制度にとても感謝しています。

参考:発達障害者を支えるさまざまな制度・施策(発達障害情報・支援センター)

ライフハック:人生は長距離走。途中で手帳を返還することもできます

手帳を申請することには、いろいろと葛藤がある方もいらっしゃるかと思います。

ですが、手帳は、返還することもできます。

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発達障害は治らない障害ではあるけれど、ソーシャルスキルを身につけて、手帳なしで生きられるようになったときには返還するという選択もあるのかなと思っています。

(同時に、症状がよくなって手帳が更新できなくなったときにもきちんと生きられるようにしっかりスキルを身につけておかなければいけないと思っています。)

わたしは(就職のために人に伝えられるほどには完了していますが)今も自分の障害について受容と理解の途上なので、手帳の取得について、つい話が長くなってしまいました💦

次回は、障害者雇用の応募から採用までのプロセスについてお話したいと思います。

厚生労働省発表の「令和3年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業の障がい者雇用数と雇用率は過去最高を記録しているそうです。少子高齢化、労働人口減少等さまざまな背景により、障がい者を積極的に採用していこう、という流れがあります。

社会の理解とサポートに感謝して、(わたしは結婚も失敗してしまったのでとくに💦)きちんと働きつづけて、自分なりのかたちで社会に繋がりながら自立して、生きていきたいですね。。